田辺中央病院

臨床研究部門

我々は研究活動を通じて当院セラピストの能力を向上し、患者様により良い治療が提供できることを目標としています。

1. 部員紹介

●リハビリテーション臨床研究部 スーパーバイザー

藤原聡

藤原 聡 Satoshi Fujiwara, RPT, MS
当院では症例研究だけでなく基礎研究を行っており、私は助言・指導を担っています。 今後も研究活動を楽しんで行えるよう支援してまいります。

●リハビリテーション臨床研究部 アドバイザー

●リハビリテーション臨床研究部 リサーチャー

●スペシャルアドバイザー

鈴木俊明

鈴木 俊明 Toshiaki Suzuki, RPT, DMSc
関西医療大学大学院研究科長

嘉戸直樹

嘉戸 直樹 Naoki Kado, RPT, Ph.D.
神戸リハビリテーション福祉専門学校副校長

2. 症例研究

●症例研究に対する思い

当院では、主にトップダウン評価(患者様に必要で適切な評価を迅速に行え、機能障害レベルまで問題点を絞り込む方法)を用いて治療を行っております。この評価は、セラピストの経験と熟練が必要となります。
そこで我々は、症例研究を通してセラピストの臨床能力を向上させたいと考えています。

症例研究

●特徴的な育成制度
多くのサポートが受けられるため、初めて症例研究を行うスタッフでも安心して取り組むことが出来ます。
発表者は、まず指導者とともに動作分析を行います。つぎに、この分析内容をリハビリテーション科の他のスタッフと議論します。さらに、スペシャルアドバイザーである鈴木俊明教授(関西医療大学大学院)や嘉戸直樹副校長(神戸リハビリテーション福祉専門学校)の指導を受けることで、質の高い症例研究を目指しています。

発表者と指導者による分析
リハビリテーション科内で議論
スペシャルアドバイザーによる指導

●取り組み

①症例研究報告
症例研究に関する報告会を適宜行っています。

②学会発表
症例研究の成果を学会で発表しています。これまでに紀南地域局学術大会、和歌山県理学療法学術大会、和歌山県作業療法学会、和歌山県病院協会学術大会、関西理学療法学会症例研究学術大会で発表を行いました。発表件数は年々増加しています。

③論文発表
症例研究の成果を論文で発表しています。これまでに「関西理学療法」に論文が掲載されました。発表件数は年々増加しています。

症例研究

3. 基礎研究

●基礎研究に対する思い

リハビリテーションの臨床場面において、我々セラピストは日々わからない事に直面します。その場合、書籍や論文を調べたり、勉強会に参加するなどして解決します。 しかし、それでも分からない事は多くあります。
そこで我々は、基礎研究を通して臨床場面における疑問を解決したいと考えています。また我々が研究した内容を対外的に発表することで、当院のみならずリハビリテーション業界全体の治療の質の向上に寄与できればと考えています。

基礎研究

●基礎研究を行いやすい環境

当院には修士号を取得したスタッフが複数名いるため、一緒に研究を行いながら方法について学ぶことができます。またスペシャルアドバイザーの鈴木俊明教授(関西医療大学大学院)から指導が受けられます。
基礎研究を行うには、専門の研究機器が必要となります。当院には誘発筋電図や表面筋電図、ハンドヘルドダイナモメーターがあり、様々な研究が行えます。

誘発筋電図

誘発筋電図

表面筋電図

表面筋電図

基礎研究

ハンドヘルドダイナモメーター

●取り組み

①学会発表
国内外の学会で研究成果を発表しています。これまでに日本基礎理学療法学会学術大会、日本リハビリテーション医学会学術大会、日本臨床神経生理学会学術大会、国際リハビリテーション医学会世界会議などで発表を行いました

②論文投稿
執筆した論文が国内外の雑誌に掲載されています。これまでに「関西理学療法」、「理学療法科学」、「臨床神経生理学」、「Muscle & Nerve」に論文が掲載されました。

基礎研究
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