- 作業療法士が主体で事例検討会を行いました
2023年5月31日に事例検討会を行いました。
今回は西端OTより事例の報告がありました。内容は「元の身体にもどりたい」と希望される患者様に対して、具体的な課題を考えるためにCOPMを行い、身体機能向上とともに課題の達成に取り組んだ結果についてでした。特に興味深かったのは、COPMを再評価した際、遂行度・満足度が向上した項目はありましたが、逆に低下した項目があったことです。そこで、DASHという上肢機能評価を行ったところ、症例が自立していた動作も「中等度困難」と感じていることがわかりました。この結果から西端OTと症例は、「できることはたくさんあるが、できないことばかりに目を向けている。」という気づきを共有し、課題を達成しました。
参加者からは、「具体的な項目が上がったが、それは全て目標にしたのか。」、「今後に関しては、どのような目標を設定するのか。」などの質問があり、症例の「元の身体にもどりたい」という要望に対して、どうすれば目標が達成できるかについて議論ができました。
西端OTからは、「IADLまで活動できていても障害受容されることは難しいことが再認識でき、患者様にとって本当の満足とは何かを改めて考えることができた。」と感想を述べていました。
今回の議論を活かし、今後も患者様の思いを汲み取り、具体的な目標設定を行うよう努力してまいります。
(文責 藤田 純)
【事例検討会の風景】