- 作業療法士が主体で事例検討会を行いました
2023年7月26日に作業療法士が主体で事例検討会を行いました。
今回は船山OTより、肩関節の手術を行った患者様に対して入院中にCOPMを行った結果と目標設定、退院後に外来リハビリでCOPMの再評価を行い、再設定した目標が報告されました。今回の事例では、COPMの再評価で遂行度、満足度とも低下しており、退院後再設定した目標は、入院中よりも難易度を下げた目標でした。
参加者からは、再評価の際に遂行度、満足度が低下した理由について質問がありました。質問に対して船山OTから、「患者様が退院後、何に対してもやる気がなく、手術した手を使うことに対する不安もあり、退院後の生活において活動性が低下した状態になっていた。特に、家事に関して入院前は全ての家事を行っていたが、退院後はほとんど行わなくなっていたので、簡単な家事を少しずつ行うために難易度を下げた目標に再設定した。」と説明がありました。この説明に対して、参加者から、「入院中から日常生活の中で使用頻度を高めるような関わりができるとよかった。」や「どのような家事が行えるのかを評価し、退院後も少しずつ家事を行うよう意識づける必要がある。」などの助言がありました。また、手術した手の生活での活用方法や代償方法について議論しました。船山OTからは、「生活の中で獲得した機能を発揮できるように関わることが作業療法士の特性であると感じました。」という感想がありました。
今回の検討会で議論したことを活かし、作業療法部門では退院後の生活に反映される目標設定ができるように努力してまいります。
(文責 藤田 純)
【事例検討会の風景】