リハビリ

- 作業療法士が主体で事例検討会を行いました

 2024年2月16日に作業療法士が主体で事例検討会を行いました。
 今回は小倉OTと藤田OTより、病棟と連携して排泄の自立を達成し、今後の目標設定のためにPaper版ADOC(目標設定支援ソフト)を使用した事例について報告がありました。
 はじめに、小倉OTから「病棟生活で“尿意がない”という理由でおむつを着用していた患者様に対してトイレで排尿する必要性を説明した上で、リハビリテーション介入前にトイレ誘導を行うとともに、病棟では排尿管理表を使用して排尿パターンを把握しました。その結果、尿意が戻ったことでポータブルトイレでの排泄が自立となりました」と報告がありました。
 つぎに、藤田OTから「今回の課題は、患者様と担当セラピスト、病棟が排泄の自立という目標を共有できていませんでした。そこで、担当セラピストが中心となり、患者様に目標を自覚して頂き、病棟とも目標を共有することで改善につながりました。目標を設定するのはその目標に向けて行動変容が起こることに真の目的があり、今回は患者様の主体性に働きかけながら作業療法を実施したことが重要でした。」と解説がありました。
 その後、2グループに分かれて、在宅生活に向けての目標設定と介入方法について検討しました。目標はADOCの結果を基に家族との交流や更衣の獲得、介入方法は家族や病棟と協働する内容について各グループから発表がありました。
 今回、初めて参加した垣内STからは、「リハスタッフが一方的に目標を決めるのではなく、本人、家族も含め全員が納得できる目標を立てることは理想だと思った。グループワークでは自分1人では思いつかない介入方法を聞くことができた。」と感想がありました。
 今後も事例検討会を継続し、患者様が主体的に取り組むための援助ができるよう努力を重ねてまいります。

(文責 藤田 純)

【事例検討会の風景】

事例検討会の風景 事例検討会の風景
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