人工関節センター

- 人工膝関節置換術(TKA,TKR)

人工膝関節置換術は英語で「Total Knee Arthroplasty」とか「Total Knee Replacement」と表記され略して「TKA」や「TKR」と言われています。変形性膝関節症や関節リウマチなどの病気で膝の痛みが非常に強くなることがあります。こうした痛みを和らげるため変形した膝関節の表面を取り除いて人工膝関節に置き換える手術です。まず、膝の皮膚を15~20㎝切開し、膝蓋骨の内側から関節を開きます。続いて関節の壊れてしまった骨・軟骨の部分を切除して人工関節をはめ込みます。人工関節は金属およびポリエチレンで出来ていて、使用する人工関節は障害の程度によって異なります。障害の程度が軽い場合は骨の表面だけを削って置き換えますが、膝関節の破壊が進み、障害が著しい場合には、すり減った骨を補充するために複雑な膝関節部品が必要になります。

人工関節を骨に合わせるため手術前にあらかじめ関節の大きさを計測し、手術中にも計測器や道具を使用し骨の角度、関節の軸、動き、緩みを計測しながら行う大変細かい手術です。手術の1~2日後には機能訓練室で立位・歩行練習・膝の屈曲運動を始め、2~4週のリハビリテーションを行います。ただし、痛みの強い方などは少しゆっくりと進むことになります。また、CPMと呼ばれる膝を自動的に曲げ伸ばしする機械も使用します。

- 手術の対象は?

変形性膝関節症や関節リウマチなどの疾患により、膝関節の軟骨の磨耗や骨の変形が強く、内服薬、外用薬、関節内注射、理学療法などの保存療法をしても強い疼痛や歩行障害が残り、歩くことが困難になったり日常生活に大きな支障をきたす方が主な対象となります。

アクセスマップ

医療法人研医会 田辺中央病院

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