- 学会発表報告
医療法人研医会 田辺中央病院
リハビリテーション科 松原広幸
来る11月29日、神奈川県で開催されました第47回日本臨床神経生理学会に参加し、研究発表を行いました。研究名、『異なる複合運動の運動イメージが脊髄神経機能の興奮性に及ぼす変化の違い-手指の関節運動の有無に関する検討-』です。発表では、コメディカルだけでなく医師も参加しており、多くの貴重な意見を頂きました。また、今回発表した研究が雑誌『臨床神経生理学』に採択されました。大変光栄に思っております。この場をお借りし、ご指導を頂いた先生方に深く感謝を申し上げます。
今後は、研究に励む多くの若手スタッフの指導に尽力するとともに、当院リハビリテーション科の理念である“臨床・教育・研究”に精進し、患者様に質の高いサービスを提供できるよう努力してまいります。
- 紀南地区 合同新人発表会 [in 社会保険紀南病院] (平成29年11月26日)
『紀南地区 合同新人発表会(平成29年11月26日)』へ当院から参加し、
新人発表を終えた新人3名の感想をご紹介させて頂きます。
[新人発表を終えて]
医療法人研医会 田辺中央病院
リハビリテーション科 小川智大
この度、平成29年度和歌山県理学療法士協会紀南ブロックの新人発表で症例報告を行いました。
私は、4月から症例報告のためにスライドの作成や発表の練習などを行いました。その際、改めてトップダウン評価の難しさを認識しました。特に、患者様の困っている動作から問題となる関節運動を見いだし、それぞれの関節運動がどのように影響しているかを考えることに難渋しました。しかし、先輩方の指導のもと、問題となる関節運動を少しずつではありますが、正確に観察できるようになりました。併せて、リハビリテーションを行う際に複数の機能障害を治療するのではなく、最も大きな機能障害に対して治療することで患者様の問題となる動作を早期に改善できることも学びました。
私は、学会発表が初めてで、本番では緊張のためしっかりと伝える事ができませんでした。そのような状況でも、他院の先生方から様々なアドバイスを頂き、大変勉強になりました。この場をお借りし、質問を頂いた先生方に深く感謝を申し上げます。
今後は、臨床で今まで以上に広い視野を持って、患者様に効果的な治療を行えるよう努力いたします。
[新人発表を終えて]
医療法人研医会 田辺中央病院
リハビリテーション科 西村升見
今回の紀南ブロックでの発表までに多くの患者様を担当しました。初めて患者様を担当した時は、何もかもが初めてで患者様への接し方に戸惑い、治療の難しさを実感しました。しかし、このままでは患者様の期待に応えることが出来ないと思い、患者様をしっかりと評価することで問題点を抽出し、治療を行いました。そして、その内容を院内の症例報告会で発表し、先輩方に様々な意見や指導を頂きました。その中で最も感銘を受けた事は、担当した“患者様の全てを理解する事”です。具体的には、患者様は何を求めているか、患者様は何を思っているのかを知る事です。つまり、“本当のニーズ”を知る事です。その本当のニーズを知る事で的確に問題点が改善でき、患者様の本当の喜ぶ姿が見られる事を学びました。
そして、迎えた紀南ブロックでの発表では、多くの先生方の協力もあり十分に準備をした結果、自分らしい発表が出来ました。また、私と同じ新人の方の発表を観覧したことで自分自身への刺激となり、さらに努力が必要であることを痛感しました。
今回の経験は、通過点です。これからは、新人発表で得た経験を自信に変え、指導いただいた先生方のように私が影響を与えられる理学療法士になりたいと思います。
[新人発表を終えて]
医療法人研医会 田辺中央病院
リハビリテーション科 寺村聡志
当院に入職して新人発表を迎えるまでの期間、当院の多くの患者様のご協力や先輩セラピストに指導をいただき、院内での症例報告を幾度となく行いました。その際、発表に必要な資料を作成しますが、この作業が非常に大変でした。しかし、それ以上に得られるものがたくさんありました。特に、先輩方から指導を頂いたことで、自分では気づけなかったことがたくさん気付くことができ、これまでと違い自分の治療までの流れが整理できました。
紀南ブロックの新人発表では、十分に準備をしたことでうまく発表することが出来ました。しかし、質疑応答では自分の考えを質問いただいた先生に伝える事が出来ずに悔しい思いをしました。
振り返ると、多くの指導を受ける事ができる恵まれた環境で大切な1年目、2年目を過ごす事が出来ました。今回得た経験をこれからの臨床で患者様に還元していきたいと考えています。